さまざまなケースに対応
大人の方の矯正治療は部分的な治療から全体的な治療まで多岐にわたります。
部分的な治療では、前歯だけを整えたり、倒れた奥歯を起こしたりします。また人によってはすでに失っている歯があったり、将来保存することが困難な歯があったりする方もいらっしゃいます。いずれにしても多くの場合、被せ物の治療(補綴治療)の前の処置として行います。そのため、治療方針を立てるにはかかりつけ医の協力が必要であるうえ、部分的であっても治療が非常に複雑であったり、限られた治療しか行えなかったりする場合もあります。
全体的な治療は、外科的矯正治療と一般的な矯正治療に分かれ、永久歯の抜歯を行なった上で治療をする場合も多くあります。しかし、すでに歯を失った部分のある方においてはそのすき間を利用することで、抜歯本数をできるだけ減らして治療を行うこともあります。その結果すき間なく整った歯並びにすることができます。
歯並びを良くするだけではなく、歯が長持ちするかどうか心配されている方も、お気軽にご相談いただければと思います。
外科的矯正治療
外科手術を併用した矯正治療で、歯を動かすだけでは噛み合わせの改善の困難な方が対象です。
外科的矯正治療は噛み合わせだけではなく顔の印象も大きく変えることができます。また、歯に無理をかけずに済むのも魅力です。ただし、外科手術を伴うため顔が腫れる、食事がしづらい期間が生ずるなどの負担を伴います。
一般的に、矯正治療→外科手術→矯正治療と進みます。歯科口腔外科と連携して行う治療のため、連携医療機関で外科手術を受けていただくことになります。そのため、連携医療機関への通院と入院も必要となります。
治療費用は、顎口腔機能診断施設の指定を受けた医療機関においては健康保険の適応となります。自己負担額は入院手術費用を含めると50~70万程度で、高額療養費制度を利用することで費用が少なくなる場合があります。
全体的な矯正
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外科的矯正治療
外科手術を併用した矯正治療です。歯を動かす処置だけでは噛み合わせの改善の困難な方が対象です。
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一般的な矯正治療
主にワイヤーとブラケット(ブレース)を用いて治療を行います。抜歯をして治療を行うことも多くあります。
部分的な矯正
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前歯を整える
目立つ部分や気になる部分のみ改善します。噛み合わせの状態によって、治療は困難なケースもあります。
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倒れた奥歯を起こす
噛みやすく長持ちしやすい状態にします。治療ですき間のできることがあり、かかりつけ医との連携が必要です。
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被せ物の治療の前処理
手入れしやすく長持ちしやすい、良好な被せ物が入るようにするための治療。かかりつけ医との連携が必要です。
メリットとデメリット
矯正治療で整った歯並びになると、ご自身のお手入れや歯科での処置がしやすくなるため、歯を長持ちさせることができるようになります。一方、矯正治療にはリスクもあります。人によっては歯肉が下がったり、歯の根が短くなったりすることもあります。リスクの程度は患者さんの状況によって異なりますので、事前にきちんとした説明と相談をさせていただきますので、ご安心ください。
治療のタイミング
70歳からでも始められる。
治療のタイミングは人それぞれ
大人の方の矯正治療で一番適したタイミングはいつでしょうか。
一言で言えば、直したいと思ったときとなります。治療に年齢は関係ありません。治療に手遅れはなく、性別も関係ありません。必要なものはただ一つ。このままではいたくない、直したいと思うお気持ちだけです。
私が担当させていただいた患者さんの中には70代の方もいらっしゃいます。歯を少しでも長持ちさせるために前歯のみ治療を行いました。いくつになっても、矯正治療は可能ですので、まずはお気軽にご相談ください。
当院が「大人の矯正」で
心がけていること
大人の矯正治療では審美的、つまり見た目を良くすることが第一になることが多いです。しかし、見た目と同じ位大切なことがあります。それは予知性、簡単に言えば長持ちする可能性のことです。歯は歯の下のある歯槽骨に支えられています。
当院では矯正治療を行う場合に歯だけではなくそれを支える歯槽骨にも目を向けて、歯と同時にその歯を支える歯槽骨を整え、歯が長く維持できるような治療方針を立てるようにしています。
富山県砺波市山王町
JR砺波駅から徒歩5分